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痛風男の備忘録
怪異譚に憑りつかれた、或る男の半生を綴ります。
実家の事情 其之二
実家は所謂“寺町通”と呼ばれる一帯にあった。
だから、実家の風呂とトイレの外は墓場だった。

幼い頃、深夜トイレに起きると、
窓の外では人魂が飛び交い、
ピンク色で半透明な人達が、
頻りに何かを探す光景が見れた。

或る時、風呂に入ると、
墓場側の窓に蒼白い顔が並び、
ふと洗い場を見ると、
誰の物かも分からぬ長髪が
散乱しているのであった。

風呂から出て洗面所で身なりを整えている時、
鏡越しに風呂場に目をやると、
タイルから鎧武者が出て来た事もあった。

そんな事を書き出したらキリがないので、
この辺で筆を置く事にする。
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