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痛風男の備忘録
怪異譚に憑りつかれた、或る男の半生を綴ります。
数珠
某霊能者と付き合いがあった頃の話。


彼女は御守として、
私に緑石の数珠を持たせた。

果たして何の効果が有ったのか?

私には理解不能だったが、
或る時その意味を知る事になる。


霊気の強い場所に行くと、
その数珠は突然バラバラになった。

決して結ぶ糸が劣化していた訳では無い。

比較的新品の物であっても、
霊気の強さによって、
数珠はいとも簡単に崩れ去った。


始めは手首にはめていたのだが、

余りに壊れる率が高かったので、
何時しか私は数珠を布で包んで
持ち歩くようになった。


想い返すと、あの数珠の御蔭で、
数々の危機を乗り越えて来られた、
そんな気がする。

特に邪悪な霊気に対して、
それは非常に敏感に反応していた。

謂わば私の“身代わり”的な
役割を果たしていたと思う。


時は過ぎ、
今は数珠をはめていないが、
少々不安に想う事が在る。

久し振りに所持してみようかと、
現在それを探している最中である。

怪異譚を綴ると言う事は、
それだけリスクを伴うのである。


本来、何にも頼らないのがベストであるが、

危機的状況を乗り越える為に、
必要最低限の備えを整えておく事も、
大切ではないかと考えている、
今日この頃である。
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