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痛風男の備忘録
怪異譚に憑りつかれた、或る男の半生を綴ります。
着信アリ
何時の頃か忘れた。

毎晩、私が風呂から出るのを見計らうかのように、
実家の電話が鳴った。

慌てて風呂から上がり、受話器を取ると、
いつもそのタイミングで電話は切れた。

着信を見ると、
どうやら公衆電話からのようだった。

ある時、風呂から出るタイミングをずらした時、
偶然その電話を受け取る事が出来た。

『ザーーーッ』
砂嵐の様な雑音の中から
『あっ・・・あっ・・・あっ・・・』
男の呻き声が聞こえた。

暫く聞いていると、それは読経に変わった。

気分が悪くなったので、
『はい、こちら葬儀社です』
と答えたら、プツンと電話は切れた。

それ以来、
風呂上がりの電話がかかってくる事は
無くなった。
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